2008年6月9日月曜日

納得できないことに納得

今日、夜勤に来る時ですがスーパーのレジ係の人がまた「実習中」の腕章を付けていました。
5年前に私がここに異動して来た時にはテキパキとレジを打つ女性達が5人いました。
それが一人、また一人といなくなって常に「実習中」の腕章の女性がレジにいるような状態です。
去年の12月に入院して4月にここに戻ってみたらテキパキさんは一人だけしか残っていませんでした。
(一人いてくれるだけでも嬉しいのだけれど)

私が若い頃はどんな仕事にも長年勤めているプロがいましたけれど今はどこでもいつでも「実習中」です。

LECTORのブログ: とてもよく解る

私の家の近くの個人経営の食堂と大手スーパーを比較するのが間違っているとはいえ、あの店には少なくとも38年前から勤めている女性がいます。
私が喫煙者なのを知っているので座ると灰皿を出してくれますよ。

LECTORのブログ: 元芸者の街の定食屋さん

今、R25という25歳から30代の男性を購読層(女性用はL25)にしたフリーペーパーに小説家の石田衣良さんが書いた記事を単行本にしたものを読んでいます。

LECTORのBloggerブログ: 愚痴

社会人になった瞬間に近い25歳から派遣社員、契約社員(私が25歳の頃にはそんな雇用形態はありませんでした)、パートタイマーという不安定な生活で始まって、試験を受けて正社員になったとしても名前だけ店長にされて残業代もつかず(某外資系ハンバーガーチェーン店)、40%近いピンハネをする派遣業者はいるし年収が200万円にも満たなくて酷い場合は定住場所もなくネットカフェ難民となり、景気回復で各企業の収益は上がっているのに日本人の年収は下がり続け、上がっているのは役員報酬と国会議員の歳費だけ。
でも君たちはまだ若い、けして希望を失ってはいけない。
…というような話を25歳の人達に語りかけるように書いてあります。
私はその倍以上の年齢ですけれど大変に共感できます。
私は日本人の平均年収の-14%の収入で、日本人の年間平均労働時間の+43%(給料が出ないのに緊急対応しざるをえない仮眠時間も労働時間に含めると+95%)の時間を働いていますけれど自分が悪くてこうなったと納得はしています。
でも25歳でいきなりそれでは納得できないでしょう。

納得できないということに共感してくれる人が欲しかった筈…昨日の秋葉原の彼…ああなる前に石田衣良さんの本を読んで欲しかったです。

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