私が原爆ドームを見学したのは今から36年前のことでした。
原爆ドーム - Wikipedia
平和記念資料館というのがあって、そこに「死の影」という物が置いてありました。
広島平和記念資料館WEB SITE
現在同じ名前で展示されている物と同じかどうか確信がないのですけれど階段に人の影が焼き付いた物で1945年8月6日午前8時15分、原子爆弾リトルボーイの投下で一瞬にして蒸発した男性の影であるというような解説がついていたと記憶しています。
現在その影の写真を検索すると36年前当時でも薄くなっていて写真が添付されていたのに鮮明な影が焼き付いた階段が展示されているようです。
私が見たものとは別の物かもしれません。
そして分かったことですが1982年には(私が1972年に見た)死の影の主を運んだ男性(中島さんと言うそうです)が発見されていて当時の模様を語った様子がNHKで放送されていました。
http://www5a.biglobe.ne.jp/~t-senoo/Sensou/genbaku/genbaku.htm
運んだのは真っ黒焦げの(確信はないようですが)女性だったそうで死の影の主の娘さんはお母さんの遺骨がないので階段の破片を貰って遺骨の代わりにしたそうです。
私が見た影は当時の解説文と違って男性ではなくて女性だったんです。
それよりも何よりも一瞬にして蒸発したのではなくて例え真っ黒とはいえ遺体は残っていたんです。
娘さんが階段の石を貰って帰ったのは収容所の遺体を捜すことができなかったからでしょう。
爆発から1秒後に火球は直径280mとなりその表面温度は5000℃、爆心地から600mでも2000℃。
このお母さんは爆心地から280mの地点にいましたので一たまりもありませんでしたけれど跡形もなく蒸発はしていないんです。
修学旅行で原爆ドームに行ってから長い間、人間が一瞬で蒸発するという事実を考えて悪夢になっていました。
蒸発はしなかったと思うと少しだけ楽になりました。
しかし銀行の開店を待っていたお母さん、何一つ悪いことをしていなかったのに、お気の毒です。
今日は原爆記念日です。
HIROSHIMA PEACE SITE
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