2008年6月10日火曜日

たまには宇宙を

X-Rays Shine From Heated Material Falling Into A Black HoleHubbleSite - Picture Album


NASAのハッブル望遠鏡が捉えたブラックホールの映像らしいです。

「物質がブラックホールに落ちる時に高温を発生し、X線で輝く」

写真の著作権について英語で書かれていますけれど、ごめんなさい、私はランゲージがジャパニーズ・オンリーです。

私の若い頃は白鳥座にある何とかという恒星の横に巨大な質量の物体があると考えなければ説明のつかない観測結果があって見えないブラックホールの存在が想像されていた…という程度でした。
それが今は見えるんだから凄いですよ。

ブラックホールに落下して行く物体を外から見ると事象の地平線(そこまで行くと戻れなくなる限界)で止まって見えます。
それを使ったSFが幾つもあって中でも哀しかったのが星野宣之さんのシリーズ物(題名を忘れました)の漫画でした。

宇宙飛行士の旦那さんがブラックホールに落ちて亡くなった若い女性がいました。
彼女は二人の間に生まれた子どもを育てます。

その子が成長し孫が生まれ更に何十年も経ってから旦那さんの亡くなった場所に一人乗りの宇宙船で向かうお婆さんになった女性。
そこにはブラックホールに落ちて行く旦那さんの宇宙船がそのまま残っています。
旦那さんは亡くなったのではなくて、これから亡くなる状態で何十年もそのままの姿なのです。
誰も、神でさえ彼を救い出すことはできません。

そして多くの想い出を胸にしながらその女性は旦那さんと一緒にブラックホールに落ちて行きます。

「ごめんね。ずっと独りで寂しかったでしょう。」

たまには現実を忘れて遠い宇宙や遠い未来を考えるのも良いかもしれません。

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