大騒ぎ報道

これは一昨年までの警察庁の統計です。

これは今年の2月1日に発表された去年の分の警察庁の統計です。

犯罪統計資料（警察庁）

去年の殺人の認知件数は全国で1,199人と過去最低だったそうです。
戦後最高だったのは昭和29年の3,081人。
ちょうど私が生まれる前の年です。
あの当時は戦争に負けて物資が不足していて日本は荒んでいましたから。

アメリカでいう殺人の認知件数とは被害者の数、日本では加害者の数から13歳未満の殺人と強盗殺人を引いたものと若干、統計方法が違うそうですがほぼ同じ比較になります。

今年の1月1日のニューヨークタイムスの記事です。

Fewer Killings in 2007, but Still Felt in City’s Streets - New York Times

ニューヨーク市では2007年の殺人の認知件数が494人で44年前に記録を始めてから過去最低なんだそうです。
2006年には596人が殺されているし500人を切るのも初めて。
正式な集計は1月15日に発表されると書いてあって、やはり494人のままだったそうです。
ニューヨークタイムスの記事は、殺人が過去最低になったという警察の発表に対して、だから平和で嬉しいなー…ではなくて、おいおい、ちょっと待てよ…という論調のようです。
(当然ですが…)

人口僅か800万人のニューヨーク市で一億数千万人の日本全体の半分の殺人事件が起きていて、それでもアメリカ国内では治安が良いのがニューヨーク市なんだそうです。

日本の一連の刃物を使った殺人事件の(過熱した)報道を見ていて思いました。

大騒ぎするからやる奴らがいるんですよ。
そう思いませんか？